密蔵院 多宝塔

住所:春日井市熊野町3133

天台宗延暦寺中本寺格で、正しくは医王山薬師寺密蔵院といい、本尊は薬師如来です。

現在、中部四十九薬師霊場、第三十番札所にもなっています。
創建は嘉暦3年(1328年)慈妙上人により開山されました。
平安期における尾張天台宗の中心であった大山正福寺(小牧市大山)の焼失、衰退の後を受けて鎌倉末期における篠木荘内の天台宗の余脈を維持し、尾張天台宗の中心となって栄えました。
慈妙上人の伝える篠木流伝法は尾張にとどまらず播磨、出雲、肥後へも広まり末寺は全国十一箇所、七百余りに達したといわれています。
密蔵院は僧たちの修行、位いを受ける場所として栄え、塔頭(たっちゅう)三十六坊、ここで修行した僧は三千人を超えたといわれています。現在残る中世の建物は多宝塔のみですが、六百年前の伽藍群は大規模で寺域も広大なものであったことが想定されます。

(注)塔頭(たっちゅう):本寺の境内にあって本寺に従属する小寺や塔中をいう。
本尊の薬師如来立像(木造)


多宝塔と薬師如来立像が国の重要文化財に指定されています。(薬師如来像は拝顔できません。)